2018年06月19日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)で中部圏知事会議が開催されました

このニュース聞いて、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)が正直うらやましい。
来年2019年11月に名古屋で開かれるG20外相会合。各国外相が、あいち航空ミュージアムを視察に来てくれないかなぁ・・・と、とんでもない妄想を抱く私です(笑)

中部圏知事会と言うのは、中部9県の知事さんや政令指定都市である名古屋市長を加えたこんな会。
詳しくは、以下のリンクをご覧願います。
http://www.pref.aichi.jp/chiji/chubuken/page/m.html

この知事会の会長を務める愛知県の大村秀章知事が、以下のようなツィートをしてました。







11日お昼過ぎ、#中部圏知事会議 に先立ち、会場である #岐阜 #かかみがはら航空宇宙博物館 を視察。今年の3月にリニューアルオープンしたこの博物館では、#ライト兄弟 の「 #ライトフライヤー 」から大戦時の戦闘機「 #飛燕 」、#H-Uロケットエンジン まで、人類の航空技術の挑戦と歴史を感じる展示を拝見しました。 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館にて、当博物館アンバサダーで元 #宇宙飛行士 の #山崎直子 さんから、説明を受けています。 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館をご案内頂いた山崎直子さん、古田岐阜県知事始め視察に参加された各県知事、副知事、河村名古屋市長と。後ろに見えるのは、日本実験棟「 #きぼう 」です。 #大村ひであき #愛知 #知事

Hideaki Ohmuraさん(@ohmurahideaki)がシェアした投稿 -



でもね、知事・・・
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館を視察された感想は、いかがでしたか?
展示規模の話ではなく、見せ方と言う点について感じられた事を聞いてみたいです。

各国の大臣さんに来て欲しい
日本の自治体の方々にも来てもらえる

あそこのミュージアムを手本にしようじゃないか
そう言ってもらえるようなミュージアムになると良いなぁ











2018年05月28日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)がスゴイことになってる件F戦後日本の航空機開発の礎となった機体たち

この眺め、正直言って「マジ、ビビった」。この圧倒的なスケール、スゴイの一言。
岐阜県各務原市・・・川崎重工業のおひざ元。航空機産業が盛ん。でもこれだけの展示物をそろえ、これだけ上手に見せる。ただただ感心するばかりです。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 IMG_2678

飛燕や零戦と言った太平洋戦争中に活躍した機体が展示されているエリアの次は、戦後の航空機開発の歴史を20機の実機で紹介するエリア。
以前は狭いスペースにごちゃごちゃと雑然とした展示でしたが、こうやって整理されると改めて展示物の多さにびっくり。

ここのエリアには、敗戦後の航空禁止令が解除され再び動き出した日本の航空機開発の中で
技術的な貢献をした機体などが展示されています。

20機もあるといっぺんには紹介できないので、何回かにわけて書きます
今日は戦後、各務原で再スタートとなった機体や技術的革新を遂げた機体をご紹介。その第1回目になります。
※画像は全て管理人が撮影したものです。無断転載などは一切禁止します。

@川崎KAL-1連絡機
敗戦後7年に渡った航空禁止令が解除され、各務原での航空機つくりが再スタート。
その1番手として開発された通称「おかるさん」

メーカーは川崎航空機(現・川崎重工業)。初飛行は1953(昭和28)年7月。
戦後の国産機としては初の引き込み脚、全金属製。海外への訪問飛行も行ったそうです。

川崎航空機(現・川崎重工業) KAL-1 IMG_2486

川崎航空機(現・川崎重工業) KAL-1 IMG_2489

A川崎KAT-1練習機
自衛隊(当時の保安庁)で国産練習機を採用することになり、採用をめざし開発された練習機。
KAL-1に様々な改良を加え、良好な運動性能を実現するも、アメリカ製T-34に敗北。
しかし運輸省航空大学校で採用され、2機が生産。初飛行は1854(昭和29)年2月。

KAL-1を前年の7月に初飛行させ、その7か月後にはKAT-1を初飛行。
たった7ヶ月の間に改良を加えた機体を飛ばすと言うのもスゴイことです。

川崎航空機(現・川崎重工業) KAT-1練習機 JA3074 IMG_2482

各展示機の前には説明板が設けてあり、「航空大学校でパイロット養成に使用された練習機」と言った簡単で覚えやすい紹介文とともに、機体のプロフィールや各種データが書かれてます。

飛行機はあまりよくわからないと言う方からマニアの方まで、広く受け入れやすい紹介文と感心します。

Bサーブ・サフィール91B改 防衛庁技術研究本部 高揚力研究器X1G
スウェーデンのサーブ社が1945(昭和20)年に開発した、サーブ91サフィール練習機を輸入。時の防衛庁技術研究(現・防衛装備庁)が研究機として改造した機体です。

X1G1B高揚力研究機(サーブ サフィール91B改)  説明板 IMG_2498

1596(昭和31)年から1962(昭和37)年にかけて、主に離着陸性能の向上の研究を行った機体だそう。
その成果は、後にPS-1/US-1飛行艇やC-1輸送機などへと活かされています。
日本の航空機開発の歴史を伝える「極めて貴重な航空遺産」として「重要航空遺産」にも指定されています。
※記事参照元 一般財団法人日本航空協会 重要航空遺産 X1G1B高揚力研究機
画像、サーブ機の後ろにいる大きい黒い飛行機は、この研究成果が活かされたUF-XS飛行艇。

US-1やC-1の「あの」驚異的な短距離離着陸(離着水)性能は、この機体から来てるんですよね。

X1G1B高揚力研究機 TX7101(サーブ サフィール91B改)  IMG_2500

この機体の展示で特筆すべき点が2つ。
@動画で説明
様々な改修が加えられてるゆえ、これを文字情報として表示すると、かなり大きな説明板が必要になります。
ゆえに動画で解説が流れるようにしてあります。しかも垂れ流しではなく、興味を持った人がスイッチを入れると流れる仕組み。
これなら、途中から見て「わからない」と言うことも防げるし、すべてがわかりますね。

X1G1B高揚力研究機(サーブ サフィール91B改)  説明板 IMG_2499

A図面で説明
画像なくてごめんなさい。このサーブ91サフィールやT-2CCVなど一部の機体では、機体のどの部分に改修を加えたのか
飛行機の図で表してます。
この点も私ら素人でも解りやすくて、非常に助かります。

今回はこれにて終了。
次回はFA-200改STOL実験機やN-62イーグレット、UF-SXなどをアップします。

























2018年05月27日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)がスゴイことになってる件D十二試艦上戦闘機

十二試艦上戦闘機は零戦の試作段階での名前。試作機に改良を加えたものが1940(昭和15)年に、零戦十一型として制式採用。
初飛行が当時の陸軍各務原飛行場、今の岐阜基地だそうです。

飛燕と同じ展示室内に、日本初の動力飛行を行ったハンスグラーデ単葉機とともに、大空を舞っているがごとく展示されてます

十二試艦上戦闘機 IMG_0041

下から見上げる
模型なんだけど、なんだかホントに空を飛んでるみたい

十二試艦上戦闘機 IMG_2461

2階に上がると、横からも見ることが可能

十二試艦上戦闘機 IMG_2474

十二試艦上戦闘機 IMG_0050

計器盤もあります
※これは発展型の零戦三十二型の計器盤

零戦三十二型甲 計器盤 IMG_2464

この展示室は2階構造
階段を上がるとこんな感じで機体などを見ることができます
この眺めは壮観

飛燕 十二試艦上戦闘機 IMG_2476

2階にはジュースなどの自動販売機と、テーブルなどもあって飲食可能
これは嬉しい

ハンスグラーデ単葉機 IMG_0052

テーブルの上にはこんな模型もあって、これはテンション上がります
心憎い演出ですね

飛燕展示エリア 休憩スペースのテーブル IMG_0045

順番が入れ違っちゃいました。
次回に乞うご期待☆


































2018年05月22日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)がスゴイことになってる件E爆撃機エンジンやその他展示物

飛燕や十二試艦戦が展示されている部屋には、当時の飛行服や図面と言った貴重な品々も。アメリカ軍が零戦を調査したレポートとか、未完の巨人爆撃機キ-91に積まれる計画だった大馬力のエンジンと言う、激レア品まであります。

第2次大戦時の飛行機が好きな方にはたまらんですね(笑)
飛行機に興味が無い方でも、戦争当時の様子を容易に知ることができるようになっている点も素晴らしいのではないでしょうか。

当時の飛行服

展示資料 飛行服 IMG_2467

製図道具

展示資料 設計図面作成用の道具など IMG_2470

落下傘や高度計・・・これは珍しい

展示資料 落下傘 高度計他 IMG_2458

太平洋戦争中、不時着した零戦五十二型をアメリカ側が鹵獲。
本土に送ってダグラス社が詳細に調査したレポートなんだとか
こうやって見ると、ホント「丸裸」にされてますよね

米軍による零戦調査レポート IMG_2455

太平洋戦争中の1943(昭和18)年、旧日本陸軍は四発の大型爆撃機を計画
キ91と呼ばれたその爆撃機は、アメリカのB-29をもしのぐ巨大なものだったとか。
そのキ91に搭載される予定だった、ハ214ルと名付けられたエンジン

三菱ハ42-21ル(ハ214ル)エンジン IMG_2451

三菱ハ42-21ル(ハ214ル)エンジン IMG_2457

こうやって真横から見ると、空冷星型複列 18 気筒と言う構造が実感できますね

三菱ハ42-21ル(ハ214ル)エンジン IMG_2449

ハ140エンジンやハ214ルエンジン、飛燕や十二試艦戦が展示されているこの空間
床はグレーのカーペット、壁から天井が黒という造り。

メタリックな展示物が多いので、この黒い空間だととても見やすいように感じました
こう言う点も見せ方が上手いです。

次回は日本の航空機技術の発展に貢献してきた機体を紹介します。



















2018年05月15日

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空博)がスゴイことになってる件C三式戦「飛燕」エンジンその他

機体だけの展示と言うのは、言い方悪いけど「どこにでもある」。エンジンも・・・となると、そう無いでしょう。さらにパーツ類まで見せてるところなんて、まず無いのでは。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館では大正時代のサムルソンから始まり、太平洋戦争時のこの「飛燕」と重爆撃機「飛龍」のエンジンが展示されてます。

そしてさらには近代のジェットエンジンやヘリコプターのエンジンもあるので、時代とともに発展していくエンジンの移り変わりが見てとれます。

「視覚」に訴えるとやっぱりインパクトは大きい。
実に考えられた見せ方だなぁと感心しきりです。

パーツ類だと燃料噴射ポンプや点火プラグなど、過給器もあります。

三式戦 飛燕 パーツ類 IMG_2439

三式戦 飛燕 燃料噴射ポンプ IMG_0144

変わったところでは「木製の」増槽タンク
資材が枯渇し、木材で造らなければならなかった・・・ある意味「戦争の悲惨さ」もきちんと訴えています

三式戦 飛燕 木製増槽タンク IMG_2430

収蔵館にて撮影した説明書き
私の足が映ってるのは、ご愛嬌(笑)

陸軍三式戦闘機飛燕 かかみがはら航空宇宙科学博物館収蔵庫 493

計器盤ありました
左が飛燕、右は零戦三十二型。この比較が液冷エンジンを持つ「飛燕」が、何故シャープなフォルムを持つのかに繋がります

三式戦 飛燕 計器盤 IMG_2462

飛燕のもの

三式戦 飛燕 計器盤 IMG_2466

これもちゃんと説明されてるところが、細かい気配りですねぇ。

三式戦 飛燕 液冷エンジン説明板 IMG_2446

この展示機と同じ、飛燕二型に搭載されていたハ140エンジン
※飛燕一型はハ40、これを改良したのがハ140
間近で見ることができて、細かいところも見てとれるのは大きい

三式戦 飛燕 ハ140エンジン IMG_0149_2

三式戦 飛燕 ハ140エンジン IMG_0148

三式戦 飛燕 ハ140エンジン IMG_0145_2

三式戦 飛燕 ハ140エンジン IMG_0146_2

飛燕に搭載されたハ140エンジンは、生産・整備がとても困難だったとか。
エンジンだけの問題じゃないだろうけど、この飛燕が実力を発揮できていればどんなだったろう、なんて思ったりもします

次回は同じ展示室にある、十二試艦戦
零戦の原型となったこの戦闘機の写真をアップします

十二試艦上戦闘機 IMG_2474