F-35AやE-2D、C-2などの新規導入が続く航空自衛隊。もちろん必要だから導入するわけだけど、現有装備の保守・整備や隊員の教育訓練にお金が回ってるんだろうかと心配になったりします。
12/22にKC-46Aペガサスのメーカーであるボーイング社は、対外軍事有償援助プログラム(FMS)で航空自衛隊向けKC-46A空中給油機の機体と維持管理の契約を2億9700万ドル(約315億円)で獲得したと発表しました。
航空自衛隊は現在KC-767空中給油機を4機、保有・運用中。
その全てが、小牧基地第404飛行隊に配備されています。

それに追加する形で導入が決まったのが、このKC-46Aペガサス空中給油機。

※画像引用元
http://www.boeing.com/defense/kc-46a-pegasus-tanker/index.page#/galleryKC-46Aも元となる機体はB767-200。現在運用しているKC-767と同じですが、エンジンや給油システムが改良・進化したモデルとなります。
主な仕様は以下のリンクからご覧いただけます
空中給油だけではなく人員や物資の輸送そして傷病人の搬送もできる、まさに「スグレもの」です

※画像引用元
ボーイング社公式サイトhttp://www.boeing.com/defense/kc-46a-pegasus-tanker/index.page#/technical-specifications今回の空中給油機の選定にあたり、KC-46Aはエアバス社のA330MRTTと競合しました。
しかし現在運用しているKC-767との運用面などでの共通性、そして原型であるB767が世界でも数多く飛んでいる機体であり、世界中どこでも(と言うと大げさですが)メンテナンスを受けることができる。
それらが評価されて導入が決まりました。
防衛省は、このKC-46Aを3機調達する予定。
その後美保基地へと配備される計画です。
空中給油機を保有するメリット、そして現在4機あるのに何故3機追加で必要なの?と言う話を、航空軍事評論家の関賢太郎氏が以下の記事でわかりやすく解説しています。ぜひ一読願います。
空自、新空中給油機導入の意味 航続距離以外にもあるその目的・・・航続時間延長以外に大きな意味がある空中給油機
今、北朝鮮の弾道ミサイル発射や中国の海洋進出が強まっていますね。
対して航空自衛隊の航空機は数に限りがあります。
その数少ない戦闘機をフル活用するためにも、空中給油機は必要であり数もそろえなければなりません。
日本を守るために必要だから。
しかし、その裏側ではこんな事もあるわけで
陸上自衛隊ヘリ整備員の憂鬱 今年相次いで起きた航空機事故も、整備費や教育訓練費が減らされたからじゃないか、なんてことも言われています。
陸自ではヘリの訓練はベテラン優先で若手が育ちにくい、なんてウワサも聞こえてきています。
新規調達そして整備・訓練・・・両方バランスよく、と言うのは難しいのかなぁ。
posted by てっちゃん at 19:39|
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空自 その他輸送機
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