2016年12月04日

空自の次期飛行点検機決定。もうちょっとだけ詳しく。

来年度平成29年度の概算要求で計上されていた、航空自衛隊の次期飛行点検機が決まりました。
決定機種はテキストロン・アビエーション社製サイテーション680Aです。
※防衛省報道資料 飛行点検機の機種決定について

この件、すでに航空ファンサイト「FlyTeam」でもアップされてます。
それをそのままアップしたんじゃ、私のブログなんぞ存在価値はありません。
だから・・・もう少し詳しく知りたい、画像も別なものも見てみたいと言う方に、解りやすく書いてみました。

まず、飛行点検機とは何?て話から
>電波により航空機の航行を援助するための施設である、自衛隊の「航空保安無線施設」の機能の状態を点検するのが「飛行点検機」です。
※記事引用元 空自公式サイト>主要装備>U-125
>防衛省においては、自衛隊が設置し管理する航空保安無線施設等について航空機により点検する業務を実施するため、飛行点検機を整備・運用し、航空交通の安全の確保に努めている。
※記事引用元 防衛省報道資料 航空自衛隊の新たな飛行点検機の機種選定結果について

空自の飛行点検機の現況
現在空自はYS-11FCを3機(FCは飛行点検機を意味する Flight Checkerの略)とU-125を3機運用してます。

YS-11FC
maxresdefault.jpg
※画像引用元 https://www.youtube.com/watch?v=WTEpZT4ygD8

U-125

DSC00297_2006_gihu.jpg
※2006年岐阜基地航空祭にて撮影

しかし、YS-11FCは初飛行が1965年から1971年と老朽化
U-125は1990(平成2)年から調達された割と新しい機体ですが、2016年4月の事故で1機を喪失

YS-11の後継機、また事故で喪失したU-125を補う事を目的に、新たな飛行点検機の選定が進められていました。

機種選定の経緯
2016年8月 提案要求書ちょ評価基準書を発出
2016年10月 兼松(株)、双日(株)及び三井物産エアロスペース(株)から提案書を受領

提案された機種は、以下の3機種
兼松(株)テキストロン・アビエーション社(アメリカ)サイテーション680A

maxresdefault.jpg
※画像引用元 https://www.youtube.com/watch?v=eKcQpzUvLHc(県営名古屋空港で撮影の動画)

双日(株)ボンバルディア社(カナダ)チャレンジャー650

5.jpg
※画像引用元 http://www.sojitz-bizjet.com/aircraft/challenger650/

三井物産エアロスペース(株)ダッソー・アビエーション社(フランス)ファルコン2000S

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※画像引用元 ウィキペディア


新たな飛行点検機に求められる性能など

防衛省が定めている基準にのっとり、飛行点検の業務を行う能力のほか
@本土から遠く離れた海自の南鳥島航空基地など、短い滑走路でも離着陸可能なこと(短距離離着陸性能)
A南鳥島への飛行を含め、安全に飛行できる航続性能をもつこと
B強化型対地接近警報システムなどの安全対策が取られた機体であること
C信頼性・整備性に優れてること
D整備・補給・技術支援など後方支援を「合理的な」コストで行えること

評価方法は2段階
@第1段階→要求事項をすべて満たすこと
・・・一つでも満たしていなければ除外
A第2段階→一律100点の基礎点+付加点で評価値を出し、最も得点の高い機種を選定
(これについては引用元の防衛省資料をご覧ください)

評価結果
第1段階 3機種とも、すべての要求事項を満たしていた
第2段階
@付加点・・・航続性能はチャレンジャー650が1位
       離着陸性能はサイテーション680A、
       機能・性能もサイテーション680A
       後方支援はファルコン2000Sが第1位
A経費(評価項目にかかる費用)
 サイテーション680Aが、機体購入費を含め一番安かった
 その他費用については引用元資料をご覧ください
 機体単価は1機あたり約33億円です

結果、サイテーション680Aが最高点を獲得、選定されました

今後のスケジュールなど
>「サイテーション680A」は、他の提案機種と同様、海外で製造され、
また、母機は民間機であることにかんがみ、その取得にあたっては、輸入業者を通じて調達することとしている。
※引用元 ※記事引用元 防衛省報道資料 航空自衛隊の新たな飛行点検機の機種選定結果について

いつから導入かなどはスケジュールに付いては書かれていません。
平成32年度までに計3機取得する計画、とは報じられています。

※2018/01/09追記 以下で紹介していた画像は、同じセスナ・サイテーションのシリーズでもソヴェリンと呼ばれるもので、今回決定したサイテーション680Aではありません。お詫びするとともに画像部分を削除しました。



サイテーション680AとU-125の比較
次期飛行点検機に決定したサイテーション680A、現在運用しているU-125より一回り大きくなります
U-125 15.6m×15.6m×5.36m(全長×全幅×高さ)
サイテーション680A 19.0m×22.0m×6.37m

乗員数もU-125の7人から、最大10人までと増えます。

でも、航続距離はU-125の5500q(出典 航空自衛隊主要装備>U-125)
からサイテーション680Aでは4899q(出典 産経新聞)

さて
この機体の大型化・・・何を意味してるか、気になるところですね。





ラベル:航空自衛隊
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