あいち航空ミュージアムでボランティアスタッフをやってる者として、いろいろ考えてみました。
ちょっと長いです。興味のある方、時間あるときにでも読んでいただければ幸いです。
低空飛行する集客には効果絶大。皆さんも見たいでしょ?私も見たい。
でも私は諸手を上げて賛成!とはちょっと言えない。ごめんなさい。

※画像引用元 航空自衛隊公式サイト 主要装備 B-747-400
政府専用機を運用する、航空自衛隊特別空輸隊がある千歳基地の地元紙の北海道新聞が報じてます。
昨日あいち航空ミュージアムに行って「来たら良いかも♪」なんて話をしていたのですが、まさかまさかです(笑)
現在運用しているB747-400の後継として、新しくB777-300ERが2機、すでに千歳基地に到着。
飛行訓練が行われてるのは、皆さんもご承知の通り。
そこで問題となるのはB747-400の「処遇」
北海道新聞の記事は、ここから始まります。
防衛省は昨夏に退役する2機の活用策を公募。
国内外の航空会社への売却も検討したものの(飛べる機体として),
名乗り出る航空会社はなし
地元千歳市は当然保存を検討したものの
年間億単位の維持費がかかる
ことから断念したとか
他には、青森県立三沢航空科学館(三沢市)、あいち航空ミュージアム(愛知県豊山町)などが保存を検討しているとのこと
防衛省関係者は
「どこでも良いわけじゃない、ちゃんと維持してくれるところじゃないと」
とコメントしてるとか
※パクるわけに行かないので、若干言葉を変えてます
今後慎重に検討を重ね、政府専用機B747-400が退役する3月までには
譲渡もしくは売却先を決めるとのこと
おそらくは(推測でごめんなさい)ミュージアムと言うより愛知県が検討しているのでしょうねぇ。
飛行可能な零戦でこりたんじゃないのかい?て気もしますが。
この機体が来れば、集客には効果を発揮するかとは思います。
B747-400のサイズは全長70.7m×全幅64.9m。
あいち航空ミュージアムの幅は約90m。
目の前の制限区画を潰せば、置けないことはない・・・かな?
誘導路との兼ね合いが微妙ですが。
皆さんの夢をぶっ壊すようで、申し訳ないけど
私は反対です。
目の前の制限区域では「空の日」のイベントや、去年は航空フェスタもやってます。
おかげさまで、多くの人でにぎわいました。
これ去年の「空の日」イベントで、屋外展示された飛行機たち

1機デカい飛行機をドーンと置くのも良いけど、あんな飛行機もあるんだ、ヘリコプターもこんなにたくさん種類があるんだ
・・・と、できるだけ多くの種類の飛行機を見てもらいたい
それから
将来的には浜松広報館エアーパークみたく、あいち航空ミュージアムの前で自衛隊機を一時的にでも展示して欲しいと狙ってます。
というのが1つ。
もう1つ
その政府専用機、愛知県や日本の航空機産業の情報発信にどれだけ役に立つの?と言う疑問。
年間で億単位のお金をかけるなら、愛知県や中部地域の航空機産業の歴史や現状についての展示を、もっと強化した方が良いのでは?
今のままじゃ、あまりにも貧弱じゃないの?
と私は考えてます。
現に、学校行事での訪問者数が伸び悩んでるでしょ?と。
昨年5月にリニューアルについての設計を委託する事業者を公募していたので、ひょっとしたら近いうちに動きがあるかも知れませんが。
先日はFLIGHT OF DREAMSに行ってきました。
これ、ボーイング社のエバレット工場を模したプロジェクションマッピング。

正月3日には、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に行ってきました。
各務原飛行場(現・航空自衛隊岐阜基地)や各務原と言う街が、軍需産業である川崎造船(現・川崎重工業)とどのように発展してきたのかを
プロジェクションマッピングでやってたんですね。
※この様子は編集して、後日アップします。
これなら自分たちの住んでる街の発展と航空機産業の歴史、そして戦争との関わりと言うのもわかるな
ホントに良く考えられたものでした。
私はプロジェクションマッピングの信奉者ではありません。
でも、今の若い世代はアナログよりデジタル。こういった物を使った方が訴求力あるでしょ。
お金かけるなら、こちらが先なんじゃないの?と言う意見です。

皆さんの夢を壊すようで、ホントに申し訳ない。
あいち航空ミュージアムでボランティアさせてもらってる身として、集客が低空飛行だなんて言われて正直悔しい。
あの政府専用機が来れば、集客に効果は絶対ある。
カッコいいものを見て、興味を持つことから始めて
そこから学んでいく機会を作ってあげるのも良いのでは・・・
私も同感。実際、私もそうでしたから。
ただ、まだやるべき事があるんじゃないか。私はそう考えてます。
ラベル:あいち航空ミュージアム