2018年12月09日

高知沖での米軍機事故 「座席に座ったまま死んでいた」なんて

高知沖で起きたFA-18とKC-130が空中接触し、墜落した事故についてこんな記事がありました。ウソを書いてるとは思わないけど、この見出しは「ウケ狙い」が過ぎるんじゃないか。私はそう感じてます。

今日この記事を書いてる時点で公表されてるのは、FA-18の乗員2名のうち1名が収容されたものの、残念ながら死亡したことだけ。もう1名は無事とのこと。

事故当時の状況は何も伝わって来ていません。日本のメディアからのニュースも、更新が止まっています。
当事者であるはずのアメリカ海兵隊からも、1名死亡以外発表がありません。

筆者の半田滋氏は「パイロットは座席に座ったまま亡くなっていた」と書いてます。

半田氏は東京新聞の編集委員。当然私ら素人よりは、いろんな方面にパイプを持ち深い情報を得ることが出来る人だろうから
関係者から情報を得たのかも知れません

しかし記事中には、どの筋からの情報かとも書いていないし
他のメディアでそんなことを書いているのは1社もない。

脱出したものの射出座席に座ったまま死んでいた・・・ある意味、ショッキングなこの話。
他のメディアが取り上げないわけもなし

新聞社で編集委員を務める人です。
いくらなんでも「ウソ」を書いてるとは思えないけど
でも感覚的に「?」が付きます。




半田氏、空中給油の訓練については「ムダに」危険を煽っていたりしてません。
(あの「あかはた」は「え〜」と言うレベルですからw)
航空自衛隊で航空事故調査部長を務めた永冨信吉・元空将補の「空中給油はさほど危険ではない」と言うコメントを紹介しています。
※ここらへんは最後に記事へのリンクを貼りますので、お読み願います。

記事は、射出座席に座ったまま死んでいた・・・の何故?と言うことについて書き進めてあります。
あぁなるほど、と言う印象です。

ただ

米軍機の空中給油時の過去の事例を上げてるのですが、致命的なミスがあったのは残念。
引用元が間違ってるのか、半田氏が間違ってるのかは不明。
でもちょっと知ってる人が読むと、この記事全部が信憑性が無くなっちゃいます。

1992年に起きたF-16の空中給油時に起きた事故
記事では「F-16とKC-130が」と書いてあります。

これ給油機がKC-130ではなく、KC-135なんです。
記事を推敲した時に気づくはずなんですが

F-16と言う戦闘機は、フライングブーム方式にしか対応していません
空中給油機のお尻からブームと言うパイプを伸ばして、飛行機の給油口に差し込むやつ
航空自衛隊の戦闘機は、この方式

F-15のものですが、フライングブームを使った空中給油の動画がありました



で、KC-130と言う空中給油機はプローブアンドドローグと言う方式
翼に積んだポッドから漏斗みたいものが付いたホースを伸ばして、受ける方はプローブと言う機体に付いてるパイプ(と言う表現が適切かどうか別として)を差し込んで給油を受ける方式です。

航空自衛隊ではUH-60Jへの空中給油に使います
アメリカを始め、海外の軍用機はけっこう多いです
※空自の戦闘機は、このプローブアンドドローグと言う方式は使いません



今回の事故では、未だ事故当時の状況が公表されていません。
ただ世間の関心が集まっているのは事実。

しかしフライングブーム方式とプローブアンドドローグ方式、全く異なる空中給油方式を同列にして語ることは間違いではないかと、私は考えます。

それと「座席に座ったまま死んでいた」と言うショッキングな話を、状況がほとんどわかっていない中で出すこと。
正直な話、私の感情論でもあるけど「ウケ狙い」が過ぎるんじゃないの?とも思ってます。

この事故、世間の注目が集まってます。
アメリカ側からの発表がほとんどないのは、日本国民として正直言って不満。とても不満。
事故が起きたのは仕方ないこと、でもだからこそ当事者としてのアメリカ側から説明が欲しいですよね。



記事はこちら
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米軍機墜落、なぜ亡くなった操縦士は「座ったまま」だったのか その瞬間に起きたこと

































posted by てっちゃん at 19:58| Comment(0) | 世界の軍用機ネタ&動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする