2018年11月16日

築城基地F-2戦闘機の「見敵必殺」に難癖 自分の故郷に敵機が来てもそんなこと言えるの?

今から40年前に体験したミグ25亡命事件を思い出したので、私が経験したことも加えて書きます。
元空自でF-15に乗りスクランブル任務に付いていた空飛ぶたぬき先生、敬愛するパイロットであるウィスキーパパさんのツィートも同感だと思ったので、引用させていただきます。

ウィスキーパパさん「暴力団ー」と言う例え、超絶上手いですよね(笑)
でも「そのとおり」




日々、領空に近づいてくる外国の軍用機と向き合っていた方の言葉。
ひょっとしたら、その軍用機が日本に攻め入ってくるかも知れないと言う最前線で飛んでいた方の言葉。
重いです。




これからは以前に書いた記事に書き加えて書きます。
「見敵必殺」に文句をつけるのは自由。
でも、私のような経験をし、こんな考えをもっている人間もいると言うことも知っていただければ、幸いです。

私の故郷、函館空港に「今も」あるミグ25の写真。

函館空港に強行着陸したミグ25の写真
函館空港に強行着陸したミグ25の写真 posted by (C)てっちゃん

ミグ25と言えば、当時の最先端の機体。
アメリカはかなりビビっていた、なんて話もあったそうです。

函館に駐屯する第28普通科連隊が、この機体の警備にあたることになります。
当時は、ソ連が機体を奪還しにくるとか、機密保持のため爆破させるんじゃないかと言うウワサがまことしやかにささやかれてました。
(少なくとも官舎では)

当時の旧ソ連(現・ロシア)は、ベールに包まれた謎の国。
そして仮想とは言え、敵ですよ。

函館空港周辺の状況をちょっと説明しますね。
その方がリアリティがあると思いますんで。

まず、函館空港ってどこ?
北海道の南西部、夜景で有名な函館市にある空港。
亡命しようとしたベレンコ中尉、最初は軍民共用だった千歳基地に向かうも悪天候で断念。そこで目標を函館空港へ変えたとのこと。



スクランブルで向かった千歳基地第2航空団のF-4戦闘機。
これ昭和57年、私が千歳基地に配属された年の航空祭の写真。

F-4EJ #306
F-4EJ #306 posted by (C)てっちゃん

当時はまだレーダー(FCS)がAPQ-120です。ルックダウン能力なんて「・・・」の世界。
後になって、2空団のファントムのレーダーを整備し始めて「あぁ」と納得。

超低空飛行だったので奥尻島などのレーダーサイトも、このミグ25を見失います。

そして函館へと接近。
エンジンの爆音がすごかったこと・・・当時から函館には羽田からB-747ジャンボが就航してましたが、ミグの爆音はとんでもないレベル。

当時通ってた中学校は空港へのアプローチルートのすぐ近くだったので、飛行機の爆音は慣れていたつもり。
でも、その音は別格。
ジャンボやトライスターとは「明らかに違う」その爆音に、教室の空気が一瞬で凍りついた記憶があります。

函館空港から離陸する飛行機から撮った、函館市街地
着陸時は、さらに近いコースを飛んでいる記憶

IMG_0442.JPG

函館空港周辺をもう少し詳しく
オレンジのマークが空港ターミナルビル。強行着陸したミグは、滑走路をオーバーランして停止。その位置が赤のマーカー。



青いマークが、機体から一番近いであろう海岸線の位置。

下の画像は、空港ターミナルから見た津軽海峡。ANAのB-737の向こうに広がる青い海が津軽海峡です。

滑走路をオーバーランして止まったミグの位置から、一番近い海岸線までは約650m。
完全武装の特殊部隊員が、ゴムボートか何かで上陸したとして
海岸線から機体まで、走って10分もかからないでしょう。

B737-800 函館空港にて
B737-800 函館空港にて posted by (C)てっちゃん

函館空港から離陸する飛行機の機窓からの動画です
目の前に広がる津軽海峡まで、これだけの距離しかありませんから
特殊部隊員なら「楽勝」もんでしょうねぇ

函館空港 離陸動画 4BACFB06-8BC6-4BDB-9AFB-2EFDDAAD5CF2

ちなみに
津軽海峡はいわゆる国際海峡。領海は3海里(訳6q弱)
だから海岸線に近いところに、軍の艦艇を停泊させることは可能でしょう。
そこから夜間にゴムボートで・・・と言うのも、あながち「妄想」ではないでしょ?

この付近は海岸線に民家が点在する地域。
海岸はこんな感じ。ゴムボートを海岸に付けようと思えばそう難しくい話
写真で見た方が、わかりやすいかな?
根崎海岸から見た函館山 IMG_0134_2
根崎海岸から見た函館山 IMG_0134_2 posted by (C)てっちゃん

機体のある位置と海岸線の位置を考えれば
海岸に上陸して、機体に到着することは容易な状況・・・と言うのは素人でもわかること。
「ソ連が機体を奪還しにくるかも・・・機密保持のために爆破?」と言うウワサが真実味を帯びてきます。

当時の函館・第28普通科連隊長は、ソ連が機体奪還に来ることを想定して
「このような事は、現在までの情報からは、そう簡単に起こるものではない。
しかし、あり得るのだ。
…我々は、万一の場合は、国のため、国民のため、そして自衛隊存在の意義のため
、断乎として戦う以外道はない。
その時は全員一致団結して戦おう。連隊長は出動の先頭に立つ」
―ミグ25事件 連隊長訓示

なんて、訓示をしています。
※関連記事 ミグ25亡命事件のこと 連隊長の覚悟

万が一ソ連軍が奪還しに来た場合に、一般市民に被害が出るという事まで想定しての訓示だったのでしょう。

28普連の隊員達は「機体を」と言うより、「国民を」守りに行った事がお分かりいただけると思います。
アメリカのポチだからなんて行ったんだろうとか言う方がいたら、私が相手しますからね

連隊長の訓示、これはネットで拾った話
28普連の連隊本部にいたオヤジは、何も言っていません(訓示があっても、黙ってるだろうけど)
作り話と言う可能性、否定できません。

しかし、家ではこんな状態だったのは事実↓

普段家では酒を飲んでは冗舌になるオヤジが、珍しく口数が減り家の中の空気が変わり
当時はまだ中学生だった私も、心配や不安と言う気持ちがすごく強かったです。


かなり乱文になりました。ごめんなさい。
あの「見敵必殺」に「難癖」をつける連中、それはそれで自由だからいいでしょう。
でもね、正直腹立たしいなぁと思ってる私です。








ラベル:航空自衛隊
posted by てっちゃん at 08:59| Comment(0) | 防衛のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

韓国初の空中給油機が釜山に到着

韓国としては初の導入となる空中給油機が、11/12午後に釜山の金海空軍基地に到着したそうです。
中央日報は「竹島(韓国名・独島)でー」なんてわざわざ書いてたりして、韓国メディアの記事を読み比べてみると「へぇー」なんて思ったりします。

※記事参照元 中央日報 11/12 韓国、空中給油機を導入…F−15Kの独島作戦は1時間延長可能

韓国国内メディアの日本語版をいくつか見ると
「戦闘機の行動時間が伸びる」と言う点が、一番大きく扱われてるように見えます。

今後は1ヶ月ほどかけて、メーカーであるエアバス・ディフェンス・アンド・スペース社のスタッフの支援を受けつつ受領検査を行った後に、部隊配備となる模様。

給油対象機種はF-15KやF-16K、来年から導入されるステルス戦闘機F-35A。
パイロットや整備員、空中給油オペレーターなども選抜されて教育済み。
これから実際に戦闘機を飛ばしての試験なども行われます。

韓国は今回到着した機体の他に、来年に3機。合計4機を導入する計画。
4機では足りない、さらに4機。合計8機は必要、とコメントしてる識者もいるそうです。

このA330MRTTの導入=機種決定の際、北朝鮮の朝鮮中央通信は「戦争犯罪行為」だと、怒り狂ったそうで。
今回実際に機体が到着して、どんな反応を示すのか。韓国メディアも注目してます。
※記事参照元 朝鮮日報 11/12 韓国初の空中給油機到着 北朝鮮はかつて強く反発

機体はスペインにある、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社の最終組立工場から、カナダのバンクーバーを経てフェリーされたそうで、メーカーのエアバスDS社からも写真がアップされています。

Web_72ppp_Ferry-MRTT-Corea_03.jpg

Web_72ppp_Ferry-MRTT-Corea_06.jpg

※画像引用元 https://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2018/11/First-South-Korean-A330-MRTT-lands-in-Busan-for-acceptance-tests.html

くだらない話だけど、KC-46AペガサスとこのA330MRTT。
スタイリングはA330MRTTの方が、優美さがあるように見えて、私は好きです。
(関係ないけどwww

posted by てっちゃん at 07:14| Comment(0) | 世界の軍用機ネタ&動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする